「月々1万円台で新車に乗れます。」
この言葉に惹かれたことはないだろうか。
残価設定ローン、通称“残クレ”。
ネットでは「情弱商品」と言われることも多い。
だが本当にそうなのか?
感情ではなく、構造と数字で分解していく。
まず結論:残クレは“高コストのリスク制限商品”
残クレは悪ではない。
だが、総支払額は高くなりやすく、自由度は低い。
つまり合理性よりも「月額の軽さ」と「新車体験」に価値を置く商品だ。
残クレの仕組み
例:300万円の車
- 3年後の残価:120万円
- 支払対象:180万円+金利
月々の支払いは少なく見える。
だが最後に選択が待っている。
- ① 返却
- ② 買い取り(残価を払う)
- ③ 乗り換え
ここに“落とし穴”がある。
総支払額の現実
300万円・金利4%・3年の場合。
通常ローン:約319万円
残クレ:残価込みで約330万円超になるケースもある。
「月額が安い=総額が安い」ではない。
走行距離制限という縛り
- 年間1万km制限など
- 超過1kmあたり数円〜十数円請求
長距離ユーザーには不向き。
傷・事故のリスク
返却時に査定される。
- 小傷でも減額対象
- 事故歴は大幅減額
“借り物”に近い感覚だ。
なぜ情弱と言われるのか
理由は3つ。
- 月額表示の錯覚
- 総額を計算しない人が多い
- 最後の選択肢を理解せず契約する
つまり問題は商品よりも、理解不足だ。
合理的に向いている人
- 常に3年で新車に乗り換えたい
- 走行距離が少ない
- 車は“所有”より“体験”
この人には合理になり得る。
向いていない人
- 長く乗りたい
- 距離を走る
- 傷を気にしたくない
- 総支払額を重視する
この人は通常ローンか一括が合理。
所有と使用の違い
残クレは「使用モデル」。
合理派が考えるべきはここだ。
あなたは車を資産として持ちたいのか。
それとも一定期間のサービスとして使いたいのか。
ロマンとの折り合い
最新車種に常に乗る。
これは最高のロマンだ。
だが合理で言えば、
それはコストの高い選択でもある。
最終結論
残クレは情弱商品か?
理解せず契約すれば情弱。理解して選べば戦略。
見るべきは:
- 総支払額
- 金利
- 走行距離制限
- ライフスタイル
月額ではなく総額で判断する。
それが合理だ。
